【第3回】3人制バスケ「3×3」(スリー・バイスリー)国内最高峰リーグ2015シーズン前半戦を振り返る|リアルホットスポーツ

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2015年8月17日
【第3回】3人制バスケ「3×3」(スリー・バイスリー)国内最高峰リーグ2015シーズン前半戦を振り返る

「3x3PREMIRE.EXE(スリーバイスリープレミアドットエグゼ)」は2015年も全国8か所で開催。ROUND4までのシーズン前半戦の戦いぶりを振り返る。

熱誠のライター
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3x3premireexe_03

シーズン開幕前の各チームの評判は?

2014年に引き続き、プロリーグとして開幕した3x3PREMIRE.EXE2015。
リーグ初年度は僕自身、チームの戦力を探るのも手探り状態だった。
しかし、今年は2014年シーズンの経験も踏まえて、こんな感じなのかなということは想像できていた。
今シーズンのチーム及び選手は前回の第2回でご紹介した通り。
その中で、シーズン前のドラフトを通じての各チームの戦力を僕なりに分析してみた。

2014年に引き続き今シーズン参戦したチームは5チーム。
(DIME.EXE/ZETHREE.EXE/GREEDYDOG.EXE/CHIBAJETS.EXE/SUNS.EXE)
この中で、いい補強をしたなと感じたのはDIME.EXE(ダイムドットエグゼ)。2014年シーズンのチャンピオンである。
2014年シーズンは、ターキッシュエアラインズbjリーグ横浜ビー・コルセアーズ所属でもある蒲谷正之選手のアウトサイドシュートの決定力により、シーズン中盤から終盤にかけて一気に勝利を積み重ね、シーズンチャンピオンまで登り詰めた。
蒲谷選手も5人制プロリーグのMVPに続くシーズンMVPに輝いた。

だが、欠点はサイズ的にはややスモールラインナップなところ。背の高い選手がチームの中に欲しいと思っていたら、2014年シーズンGREEDYDOG.EXE(グリーディードッグ)に所属していた、マシュー・カイル選手を補強した。
3×3の中では、海外の大会も経験し、実績からして申し分ない活躍が出来るという期待があった。211cm/107kgの肉体から、ゴール下の番人が期待されていた。
シーズン前のドラフト会議でも大西ライオンオーナーから『もう全部勝ちにいきますよ。』とおっしゃっていたくらい鼻息も荒かった。

その他のチームで目立った補強をしたのは、GREEDYDOG.EXE。
2014年シーズンはリーグ期間中に海外で公式戦を戦い1ROUND欠場ということもあり、シーズン最後まで乗り切れずに終わってしまった。
そして今シーズンは、永田晃司選手(ターキッシュエアラインズ埼玉ブロンコス所属)、眞庭城聖選手(NBL熊本ヴォルターズ所属)、池田千尋選手といった個の力で打開できる選手を獲得し可能性にかけた。
落合知也選手、菅原洋介選手といった、3x3経験者も揃っていて地力があるチームだけに、今年こそはという気持ちも必ずあったであろう。
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新規参入チームの3チームは。

一方、今シーズンから新規参入するチームは3チーム。
(BREX.EXE/TRYHOOPOKAYAMA.EXE/YOKOHAMACITY.EXE)
BREX.EXEは第二回でも述べた通り、NBLリンク栃木ブレックスからの参戦。
昨シーズンの3x3PREMIRE.EXE経験者中山乃不史(のぶちか)選手を中心に、日本の5人制プロリーグ経験者を揃えてきた。
僕の中では、このチームも上位に食い込んでくるのではという期待があった。

TRYHOOPOKAYAMA.EXEは昨シーズンGCOSAKA.EXEでシーズンの前半を大いに沸かせた比留木謙司選手を中心に大型選手を揃えたラインナップ。
大森勇選手のアウトサイドシュートにも期待されていた。

YOKOHAMACITY.EXEは3×3各リーグにおいて経験豊富な安藤正彦選手を中心に、3x3の他のリーグを経験した選手を揃えた。
ある意味地の利を生かした編成になっているところにも注目した。
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ROUND3までの成績を振り返る。

そして今シーズン6月に名古屋で開幕し、ROUND3の長崎までの3ROUND、GREEDYDOG.EXEが全て制覇した。
優勝候補と思われていたDIME.EXEは1回戦で2ROUND連続GREEDYDOG.EXEと戦ったという組み合わせもあり波には乗れていない。
2014年シーズンMVPの蒲谷選手は、乗せると怖いという部分から各チームから徹底的にマークを強いられ仕事ができていない。
2014年シーズン2位のZETHREE.EXEも得意のアウトサイドからの攻撃がはまれば、攻撃に厚みを増すが、各チームから昨シーズンの経験を踏まえ研究をされ、得意の展開を簡単に作れない状況が続き、ROUND3まで3位以上の成績が無かった。
一方、今シーズンからの新規参入チームでBREX.EXEはROUND1・2と決勝でGREEDYDOG.EXEに敗れたものの、ROUND準優勝を2回獲得。
SUNS.EXEもROUND2で初めて決勝まで勝ち上がり、GREEDYDOG.EXEに敗れたものの初のROUND準優勝に輝いた。
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前半戦の山場、ROUND4宇都宮ラウンド。

時は7月、夏本番と感じてしまう暑さのなかで開幕したのはROUND4宇都宮ROUND。
この日は最高気温34度。宇都宮市オリオンスクエアは、リンク栃木ブレックス、BREX.EXEの本拠地ということで、暑さ同様に会場も熱気さながらに行われた。
栃木県宇都宮市をホームタウンに持つBREX.EXEは地元の声援を受けゲームを進めたが、1回戦でDIME.EXEに敗れ、順位決定戦に回り7位に終わった。

そんな中FINALの舞台に上ってきたのは、ROUND1からの無敗を守っているGREEDYDOG.EXEと初のFINAL進出、TRYHOOPOKAYAMA.EXE。
TRYHOOPOKAYAMA.EXEは比留木謙司選手と、196cm李ビン武選手の長身選手を中心にインサイドを支配し、アウトサイドから大森勇選手のツーポイントシュートを効果的に決めて勝ち上がってきた。
この高さがGREEDYDOG.EXEにどこまで通用するのかが勝負のポイントだった。

高さで勝負するTRYHOOPOKAYAMA.EXEに対し、GREEDYDOG.EXEは個の力とまとまりの良さで勝負した。
1対1の強さには絶対の自信を持つ、永田晃司選手と池田千尋選手を中心にゴール下をこじ開ける。
そしてゴール下の番人に対しては、ツーポイントエリアライン付近でのディフェンスをすることにより、相手にゴール下で仕事をさせなかった。終盤、TRYHOOPOKAYAMA.EXE李選手の連続得点で追いすがるも、最後は振り切る形でGREEDYDOG.EXEは勝利し、開幕から4連続のROUND優勝を達成した。
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誰も手を付けられない強さ、GREEDYDOG.EXE。

優勝したGREEDYDOG.EXEは決してFINALまで順調に勝ち上がってきたわけではなかった。
初戦の相手、CHIBAJETS.EXE戦においては、立ち上がりパスミスもあり波に乗れなかった時間帯もあり、一時はCHIBAJETS.EXE星野拓海選手の連続ゴールなどで同点に追いつかれる場面もあった。
相手CHIBAJETS.EXEにオフェンスファールやパスミスがあった直後の決めるべき場面でしっかりゴールを重ねたところはさすが試合巧者といったところだろう。
SEMIFINALのDIME.EXE戦あたりでは、初戦の硬さもなくなり、隙を作ることもなくFINALまで勝ち上がった。

どんなゲームにおいても、ゲームの立ち上がりというのはかなり重要なところである。
初戦の立ち上がりにおいては、雰囲気がわからない中での状況なので当然ながら、さらにプレッシャーはかかる。
しかし、強いチームというのは、例えそんな状況に追い込まれても仲間、チームを信じしっかりゲームを作っていく。まさにそんな状況をこの宇都宮のFINALで見せつけられた形だ。この強いチームに対してどこを攻めていくのかが今後のポイントになる。
GREEDYDOG.EXEはこのROUNDを優勝し、北京で開催されるFIBA 3×3 World Tour Beijing Mastersに日本代表チームとして参戦する。
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1か月の期間を空けて、後半ROUND5へ。

このROUND4をもって、3x3PREMIRE.EXE2015は前半戦を終了する。
後半は8月10日に神戸で開催される。
この間の1ヶ月、各チームは合宿などで再度チーム作りをする。MIDDRAFTで選手の入れ替えもする。この1ヶ月間をどう有効活用するかが鍵になるのは言うまでもないだろう。
まだ半分が終わったところで、後半巻き返しがあるのか注目をしていきたい。

著者:マンティー・チダ

熱誠のライター
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スポーツが得意ですが、自分の興味があるものも含めてチャレンジしていきたいと思います。ぜひ宜しくお願い致します。