MIDDRAFTの結果から各チーム再編成。
前半戦が終わり、MIDDRAFTが行われ、CHIBAJETS.EXEとDIME.EXE以外は選手を入れ替えてきた。新たに入った選手をここで紹介しよう。
GREEDYDOG.EXE 菊池 亨選手
TRYHOOPOKAYAMA.EXE 松本 勤選手 岡田 陸人選手
BREX.EXE Chris Brown選手
SUNS.EXE 及川 啓史選手
ZETHREE.EXE 飯島 章仁選手
YOKOHAMA.EXE 早瀬 敏高選手 権田 隆人選手
以上計7選手。
この入れ替えで、風向きが変わるのか、それともGREEDYDOG.EXEが連勝街道を突っ走るのか?
熱戦やいかに!
1回戦の4ゲーム。
3x3PREMIRE.EXEは参加8チームのトーナメントで優勝チームを決める。対戦カードは主催者側で決定し事前に告知される。
順番に各カードの熱戦の模様をお届けしよう。
SUNS.EXE 14-18 ZETHREE.EXE
SUNS.EXEは後半戦になり、ここでようやく初出場の石田剛規選手の連続ゴールで先制した。
中盤からZETHREE.EXE夏達維選手と堀田秀幸選手のツーポイントシュートがガンガン入り、SUNS.EXEを下す。
(3×3においては通常の得点は1点。ツーポイントエリアより外からのシュートは2点加算される。)
GREEDYDOG.EXE 17-16 BREX.EXE
ここまで全勝で勝ち上がったGREEDYDOG.EXE。
しかし、前回宇都宮ROUND同様に初戦特有の硬さが出て、なかなか主導権を奪えない。
BREX.EXEも前回の地元開催の悔しさをぶつけてくるが、GREEDYDOG.EXE落合知也選手を中心に試合巧者ぶりを発揮。
土壇場で永田晃司選手の得点で辛くも1点差の勝利。
TRYHOOPOKAYAMA.EXE 22-14 DIME.EXE
DIME.EXEの選手たちに序盤から立ちはだかったのはTRYHOOPOKAYAMA.EXEのワシントン選手。
DIME.EXEの攻撃に対しては、最後の番人として、TRYHOOPOKAYAMA.EXEの攻撃時には、高さを生かして、ゴール下を支配しゴールを積み重ねる。
中盤、DIME.EXEのEddy選手のアウトサイドシュートで追い上げられるが、再びギアチェンジしたワシントン選手の攻守にわたる活躍により、勝利を手繰り寄せた。
CHIBAJETS.EXE 16-21 YOKOHAMACITY.EXE
両チームとも1勝したいという気持ちで、勝利の執念がぶつかりあう。
CHIBAJETS.EXEは黒田裕選手が自らフリーでポジションをとり、体格には似合わないアウトサイドからの器用さを発揮し得点を重ねる。
しかし、勝利に対する執念はYOKOHAMACITY.EXEの方が上だった。
劣勢になったYOKOHAMACITY.EXEはタイムアウトで流れを断ち、昨年はCHIBAJETS.EXEに所属していた森山翔太選手のツーポイントシュートが面白いように決まり始め、あっという間に同点にし、一気に逆転に成功。
終盤CHIBAJETS.EXEもタイムアウトで流れを変えようとするが、勝利に対する執念が上だったYOKOHAMACITY.EXEがゲームを支配し、ようやく1回戦を突破した。
FINALに行くチームはいったいどこだ!
1回戦を勝ち上がった4チームによるSEMIFINAL。真夏の神戸決戦で最終決戦に残る2チームはどこだ?
ZETHREE.EXE 15-21 GREEDYDOG.EXE
1回戦とは全く別のチームのような立ちあがりを見せたのは、GREEDYDOG.EXE。
落合選手が立ち上がり連続でゴールを決めてからは、守備でも冴え、ZETHREE.EXEの勝ちパターンを作らせない。
ZETHREE.EXEも夏選手、堀田選手のお得意パターンが飛び出し一時は2点差まで詰まるも、決めないといけない場面で試合巧者ぶりを発揮したGREEDYDOG.EXEが最後はKO勝ちするおまけつきでFINAL進出を決めた。
(※ゲームは10分だが、21点得点した場合、時間に関係なく勝利が決まる。これをKO勝利と呼んでいる。)
TRYHOOPOKAYAMA.EXE 22-15 YOKOHAMACITY.EXE
両者2度目の対戦だが、とにかく役者が違った。
1回戦でも大車輪の活躍だったワシントン選手が、このゲームでも輝きを放つ。
ワシントン選手がインサイドを制し、比留木選手が吠えながらも黒子のような活躍でワシントン選手をサポート。
あの長身からのツーポイントシュートも意外と柔らかいシュートタッチでYOKOHAMACITY.EXEを圧倒。
最後はKO勝利し2ROUND連続でFINAL進出を決める。
宇都宮ROUNDに続いてこの両雄がFINALへ。
GREEDYDOG.EXE 22-15 TRYHOOPOKAYAMA.EXE結局最後に残ったのは宇都宮ROUND同様にこの2チーム。GREEDYDOG.EXEとTRYHOOPOKAYAMA.EXEがFINALへ。
しかし、宇都宮ROUNDと違うのは、TRYHOOPOKAYAMA.EXEに前回はワシントン選手が出場していなかったこと。
ここまでの出来からして、この日のワシントン選手を止めるなど不可能だと思われていた。
コートを囲む観客、メディア、進行役も含めてみんなそう思っていたに違いないが、ここまで無敗で勝ち上がってきた常勝軍団はやっぱりモノが違った。
ワシントン選手に先制は許したものの、GREEDYDOG.EXEはしっかり作戦を練っていた。
僕が見る限り、ワシントン選手をツーポイントラインの外で仕事をさせるようなディフェンスを敷いていた。
これによりワシントン選手の動き方が変わり、アウトサイドからドライブで切り込んでいくしかインサイドには入れなくなる。
ワシントン選手に終始マッチアップしていたのが落合選手。ワシントン選手がドリブルで1対1の勝負に持ち込んでも、落合選手はツーポイントエリアに入れまいと徹底的にプレスを仕掛けGREEDYDOG.EXEのペースに持ち込んいく。
ペースに持ち込んだところでGREEDYDOG.EXEが一気に得点をし、勢いは最後まで続いた。
一方のTRYHOOPOKAYAMA.EXEはワシントン選手の高さをいかせず、比留木選手も波にのまれ勝負あり。
GREEDYDOG.EXEが残り3分強残して、21得点目を獲得しKO勝利、優勝を決めた。
タイプ的には対照的な両チーム。
大きい選手を揃えゴール下を支配しつつアウトサイドを生かすのがTRYHOOPOKAYAMA.EXE。
一方サイズはダウンするものの、1対1になれば無類の強さを発揮し、個でも打開を図れるのがGREEDYDOG.EXE。
後者のほうは、オール日本人という編成で日本人らしくまとまりのあるチームだ。
3×3だけれども、ある意味日本人らしいバスケットをGREEDYDOG.EXEが見せてくれている。それは日本人の良さである、勤勉で協調性があり、チームとしての輪を大事にする。個の力が必要であるという前提で、個の力をしっかり各自が出していきながら、ここぞという場面はチームディフェンスをする。
このバランスは、後の日本のバスケットボールを考える上で、世界の上位に食い込む良いきっかけになるのではないかと確信した。
GREEDYDOGはやっぱり強い。落合選手、眞庭選手インタビュー。
最後に優勝したGREEDYDOG.EXEから落合選手とMVPを獲得した眞庭選手の声をお届けしたい。落合知也選手
『負けられないプレッシャーはあったが、個の力もあるけどチームワークがすごく良かったので優勝できたと思う。課題は初戦から準決勝・決勝と同じようなパフォーマンスを見せられるか。PREMIRE.EXEに関しては、前人未到の全ROUND制覇。北京大会では、世界で日本人が活躍するところを見せたい。』
眞庭城聖選手
『神戸ラウンドに関しては、チーム練習がほとんどできていなかった。しかし、みんなで補いながらゲームを進めることができた。自分自身はチームプレイに徹することに専念した。世界に向けては、機動力がどこまで通用するかを見せたい。』