【第5回】「3x3PREMIRE.EXE」残暑のつくば屋外コートからシーズンチャンピオン決まる |リアルホットスポーツ

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2015年9月10日
【第5回】「3x3PREMIRE.EXE」残暑のつくば屋外コートからシーズンチャンピオン決まる 

2014年から日本で初めてプロリーグとして開幕した「3x3PREMIRE.EXE(スリーバイスリープレミアドットエグゼ)」3人制バスケとして2015年も全国8か所で開催される。ROUND6は残暑の残るつくばから。そしてシーズンチャンピオンが決まる。

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GREEDYDOG.EXEの連勝は如何に

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このゲームで6位以上であれば、シーズン優勝が決まるGREEDYDOG.EXE。
初戦は、強敵BREX.EXEとの顔合わせとなった。
BREXはROUND1、ROUND2こそファイナルまで行ったものの、宇都宮、神戸ラウンド共に初戦で敗れていた。
全勝したい気持ちが勝つか?それとも連勝を止めて優勝を決めるという気持ちが勝つか?

GREEDYDOGにとっても、初戦の立ち上がりは2戦続けて課題として残っていた。
それをなんとか乗り越えようと、#91落合選手がカウントワンショットを皮切りに、ブロックショット、得点と立ち上がり波に乗っていく。
しかし、BREXも#40田中選手が得点を重ね、最少失点差でついていく。
なかなか得点が進まない中、終盤を迎える。
残り22.7秒。BREXが攻め手を欠いて12秒オーバータイムとなり、その後のGREEDYDOGの攻撃で#27真庭選手が得点する。
これでGREEDYDOGは勝ちを確信したかもしれない。
しかし、BREX田中選手が土壇場でツーポイントシュートを決めて逆転。
この段階で1点勝ち越し。

会場はBREXが勝ったという雰囲気のなかでのGREEDYDOGの攻撃。
ショットクロックが迫る中で、最後捨て身の体制で転げながら真庭選手が放った低い弾道のバスケットボールは、なんとゴールイン。
最後の最後で同点に追いつき、GREEDYDOGは首の皮一枚残ったのである。

ルールに基づき、同点の場合はオーバータイムとなり、先に2点を取ったチームが勝利になる。
しかし、意地を見せたのはBREXだった。
#4高崎のゴールで1点。
そしてこのゲームを締めたのは、田中選手。
ゴールを決めて勝利。
この段階でGREEDYDOGの連勝は15でストップしたのである。
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しかし、まだ終わったわけではない

GREEDYDOGは初戦負けたものの、順位決定戦で勝てばシーズン優勝となる。
相手は、昨シーズンのシーズンチャンピオン、DIME.EXEである。
DIMEには昨シーズン、GREEDYDOGで活躍した#13マシュー・カイルが所属する。
DIMEにとっては、ここで決めさせたくはない。
マシュー・カイルも同じ気持ちがあっただろう。
しかし、『今日の最低限の目標でした。』と後のインタビューで落合選手が答えたように、もう気持ちは切り替えていた。

順位決定戦なので、2点先取したチームが勝ち。
相手チームのファールで得たフリースローを落合選手が確実に決めて、両手でガッツポーズ。
この瞬間、GREEDYDOG.EXEがシーズンチャンピオンを決めたのである。

こんなに早くチャンピオンが決まってよいのかと思ってしまった。
戦前の予想は、昨シーズンのチャンピオン、DIMEを中心に、今季初参戦のBREX、そしてGREEDYDOGが中心を担うものと僕は思っていた。
しかし、蓋を開けてみれば、GREEDYDOGの圧勝。
落合選手を中心に個の力に加え、チーム力としては群を抜いていたのではないかと思う。
全員プロ選手という中で、合わせる練習もなかなかできない中でも、信頼関係が強かったのではないかと思う。
来シーズンは、このチームを超えられるチームが出現するのを望む。

王者のいない中でのSEMIFINAL

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(CHIBAJETS.EXE 17-18 BREX.EXE)
立ち上がりから、BREX#7クリス・ブラウン選手がインサイドで仕事をする。
スコアであり、ブロックショットで貢献。
しかし、前回参戦できなかったCHIBAJETS#1一色選手がアウトサイドからゴールを決めて付いていく。
終盤、BREX田中選手のスコアで勝ち越しに成功。
CHIBAJETS一色選手のツーポイントシュートで追いすがるが、最後にラインを割ったところで試合は終了。

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(SUNS.EXE 18-16 ZETHREE.EXE)
この日好調の#31石田選手のレイアップがファーストポイントとなったSUNS。
中盤まではSUNSのペース。
しかし、終盤ZETHREEも#19川上選手からの3連続ツーポイントで一気に2点差まで詰める。
ZETHREEの反撃は少し遅すぎた部分もあり、SUNSが逃げ切った。
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そして、GREEDYDOG以外からの優勝チームはどちらだ?

FINALの舞台に上がってきたのは、BREX.EXEとSUNS.EXE。
当然ながら、どちらが勝っても初優勝となる。
出だしはSEMIFINAL同様、SUNS石田選手のレイアップからスタート。
しかし、BREX#24長谷川選手、田中選手のスコアで少しずつ引き離しに行く。
中盤になってクリス・ブラウン選手の高さがSUNSの前に立ちはだかる。
終盤、石田選手の連続ツーポイントで追いすがるも時すでに遅かった。
BREXが初めてラウンド優勝を決めたのである。

BREXは不完全燃焼だった宇都宮、神戸ラウンドの憂さを晴らすような優勝だった。
特に後半戦から参戦のクリス・ブラウン選手の適応力には目を見張るものがある。
神戸の時は、まだ流れに乗り切っていなく、インサイドでのポストプレイも目立つものはなかったが、この日は会場を沸かすブロックショットがあり、見せ場たっぷりだった。

3×3の場合、もちろんチームとしての機能も果たさないといけないが、その中でもきっちりと個の部分を出していかないとゲームを支配できない。
そういう意味でもこのラウンドの優勝には意味があったのではないかと思う。

著者:マンティー・チダ

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スポーツが得意ですが、自分の興味があるものも含めてチャレンジしていきたいと思います。ぜひ宜しくお願い致します。