WWFのリングで「ミック・フォーリーの中にいた三人」は解放され、「最後の人格」ミック・フォーリー自身が最大の喝さいを浴びた。自傷行為をくり返す男、「自殺志願者」はもういない。
「死闘」と呼ばれたプロレスの映像。次のシーンは、対戦した二人が笑顔で試合の流れを話し合う様……。ドキュメンタリー番組でプロレスの内幕が暴かれた。
ミック・フォーリーの4つの人格のうち、最大の失敗作がデュード・ラブだった。「純愛野郎」デュード・ラブはなぜ、「ハードコア・レジェンド」カクタス・ジャックに変身したのか?
1990年代。レスラーのアイデンティティが揺らぎまくった時代。プロレスを危機から救った男には四つの名前があった。
アントニオ猪木が惨敗した「異種格闘技戦」があった。闘いに名前をつけるとしたら「猪木vs地球環境」? 「猪木vs食糧問題」? 「猪木vsサトウキビの搾りカス」? 「猪木vsハイパーインフレ」?
2002年3月11日。「世にも奇妙な記者会見」が行われた。壇上にはアントニオ猪木の巨体があったが、主役は格闘技界のスーパースターではなく、彼の前に並べられた数個の鉄の箱だった。
「サダム・フセインに魂を売った元米国軍人」サージェント・スローター。対するコーナーには「リアル・アメリカン」ハルク・ホーガン。かつて二人はWWFのトップの座を争うライバルだった。
1990年8月。イラク軍は隣国クエートに侵攻した。「鬼軍曹」サージェント・スローターが「サダム・フセインに魂を売った元米国軍人」として突如、WWFのリングに乱入。ちょうどその頃、もうひとりのスーパースター、アントニオ猪木は単身、バグダッドへと飛んだ。
Puke(ピューク)の名でリングに立った元プロフットボーラーがいた。男の名はダレン・ドロズドフ。なぜ、彼は「ゲロ」にされたのか?怪人誕生の瞬間は映像に記録されていた。
「バンプ(受け身)の天才」でもあったテクニシャン、デューイ・ロバートソンは44歳になり「人間とサルの中間にいたと推測される幻の生物」となった。「幻の生物」を発見し、 捕獲し、テキサス州のリングに連れて来たのは誰だったのか? 「進化論の謎」ミッシング・リンク編完結。