【第2回】男子バスケットボールへの制裁解除のため、『豪腕』川淵三郎が再登板|リアルホットスポーツ

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2015年7月23日
【第2回】男子バスケットボールへの制裁解除のため、『豪腕』川淵三郎が再登板

男子バレーボール統一リーグに向け、制裁解除のために、あの『豪腕』川渕三郎が再登板。問題解決は一気に加速するのか?

熱誠のライター
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※写真はイメージです。

『豪腕』川淵三郎再登板

『豪腕』と呼ぶが、僕は2015年4月29日、栃木県宇都宮市ブレックスアリーナ宇都宮でそのお顔をリアルに拝見し、改めてこの人の凄さを感じた。
その人の名は『川淵三郎』。
川淵三郎と聞くと、サッカー関係者だと連想する。
誰しもがそうだろう。言わずと知れた、プロサッカーリーグJリーグの初代チェアマン。日本サッカーをメジャーにした人物である。
その川淵三郎氏が発言する言葉は、年齢は関係ないと思うぐらいパワフルで、言葉一つ一つに力がみなぎっていた。
しかし、なぜバスケットボールなのか?と思うところだけど、FIBAから、タスクフォース会議のチェアマンに指名されたのだ。
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僕が知る限り、2013-2014シーズンのbjリーグファイナルの視察に訪れたのが、公式に川淵三郎氏がバスケットボール界に触れた最初だと思われる。
僕もその時は会場である有明コロシアムに取材で訪れていた。
あの時はbjリーグファイナルとしては過去最高の1万人を超えた時だった。ファイナルのカードが「琉球ゴールデンキングスVS秋田ノーザンハピネス」という人気チーム同士の対戦だったことも手伝っての動員数だった。
僕はありがたいことにインターネットラジオでバスケットボールの番組をするようになって、最初に京都ハンナリーズというチームに関わっていたという縁もあり、bjリーグファイナルの取材は3度目となったが、会場は異様な雰囲気となり大歓声だったことを覚えている。
その時は川淵三郎氏がbjリーグを手伝う、ということは噂程度で聞いていたが、後々こんな大きな話になるとは思っていなかった。
彼がこの時どんな感想をもっていたのか、正直、この宇都宮で聞いておけばよかったと今、少し後悔している。
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なんとか5か月で

タスクフォース会議は2015年1月にスタート。6月までに解決し、夏には制裁解除をするということが大きな流れ。
それは7月からの国際大会に間に合わせないといけないということが最大の理由。
ユニバーシアードはもちろんだが、8月からは女子の第26回FIBA ASIA・女子バスケットボール選手権大会・リオオリンピック・アジア地区予選が控えている。
ここに出場しないとオリンピック出場の道が絶たれる。その先の東京オリンピックにも影響が出る。
もちろん男子も第28回FIBA ASIA・男子バスケットボール選手権大会・リオオリンピック・アジア地区予選が9月に控えている。
だからこそ、6月までに制裁を解除させないといけないのである。

改めて、タスクフォース会議で解決しないといけない内容を整理しよう。
(1)男子2リーグの統合。
(2)JBA(日本バスケットボール協会)のガバナンスの強化。
(3)日本代表の強化体制の確立。
(2)も(3)も大事だが、特に男子2リーグの統一が最優先課題なのだ。 男子2リーグの統合。過去10年かけても解決できなかったこのテーマを、『豪腕』はどう道筋を立てたのだろうか?

『豪腕』川淵氏からのメッセージ

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『観衆あってのバスケットボールだな』
開口一番そう語った。
『スピーディで見る度に面白いと感じたので、多くの人に見せられたらいいな』
ホームアリーナ5000人構想もこういうところが原点なのだろう。
そして続けてこう語る。
『バスケットの未来はずっと確信をもっている』
男子日本代表のオリンピック出場ができていないということもあり、代表の強化も訴えた。
そして私案ということを前提に、若手選手の強化を挙げた。
若手の底上げなしにバスケットボールの発展はなしということだろう。
僕も取材して感じることは、若手選手が活躍するとワクワクするということだ。
活躍した選手が今後、どのように成長していくのか。そんなことも楽しめることができる。
今の日本のバスケットボール選手で一番有名な選手は、日本人で唯一のNBA経験がある、リンク栃木ブレックス・田臥勇太選手だろう。
田臥勇太選手に続くスター選手が出てきて欲しい。
最近になってようやく10代の選手を中心に海外で修行するケースが増えてきたが、川淵氏はJリーグの初代チェアマンらしく、
『かつてのカズやラモスみたいに、チームのこの選手を見たいと思ってもらえるように、チーム・リーグ全体で考えないといけない。
ずっとバスケットボールは成功すると言ってきた。
今までバスケットボールを見ていない人を集めていくことが大事だ。
必ずまた観たいと言ってくれるから』
僕はこの会見の当日、この場に立ち合い、川淵三郎氏にマイクを向けながら強いメッセージを頂いた。
実は僕もこの場でひとつだけ質問をした。
『田臥選手以外で気になる選手はいらっしゃいましたか?』
川淵三郎氏は少し笑みを浮かべた。
『千葉(ジェッツ)の11番(西村文男選手)がうまかったなぁ。小憎らしかったな。それだけ頑張ってくれているのかな』
ユーモアな表現で答えて頂きうれしかった。この瞬間、『豪腕』川淵三郎氏をもっと知りたいと思った。

ちなみにこの日は『マイアミの奇跡』と言われた、アトランタ五輪サッカー日本代表のキャプテン・前園真聖さんもいらしていた。
『コートと観客が近くて、一体感があった。サッカーも負けてられないと思いました。
バスケットボールが上手く発展すると、サッカーも含めスポーツ界全体が盛り上がるので頑張って欲しい』
返すように川淵三郎氏が『いいコメントだったね』。
その場にいた関係者から笑いが溢れた。
私もスポーツジャーナリストとして、バスケットボールジャーナリストとして改めてしっかり関わりたいと思った瞬間だった。
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著者:マンティー・チダ

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スポーツが得意ですが、自分の興味があるものも含めてチャレンジしていきたいと思います。ぜひ宜しくお願い致します。