1994年。F1の世界は劇的に変わった。レース中の給油が許可され、過去10年間に達成されたハイテク技術が禁止された。すべては「興行」「ショーアップ」のため? 何も起こらなかったかのように、レースは38分後に再開された。
1988年日本GP。スタートに失敗したアイルトン・セナ。ところが一周目で5台のマシンを抜き去り、次の2周で2台をクリアした。「スプーンカーブを曲がるとき、宙に浮いたような神を見た」・・・それは「すべてが調和した世界」だったのか?
1988年モナコGP。セーフティーリードを奪い「楽勝だ」と数億人が思ったレース最終盤。アイルトン・セナの信じがたいミスでマシンがクラッシュ。生涯最大の失態の直後、包み隠さず語られた「神」「信仰」・・・そして、自らの「メンタル」とは?
2015年、ホンダが23年ぶりでF1レースに復帰する。「HONDA」+「F1」のコラボレーションは何故、これほどまでに日本人の心を躍らせるのか?私の答えは、アイルトン・セナ。1988年秋。「神を見た」というセナのメンタルとはどのようなものだったのか?